今回は、「５０人の壁」と呼ばれる事業規模の拡大に伴う
労務管理のポイントについてお話しします。
１．「５０人の壁」とは？
企業が従業員数５０人を超えると発生する問題のことです。
この問題は、従業員数の増加によって組織構造が複雑化したり、
法令上の義務が課せられるようになったりすることで、
多岐にわたる対策が必要となり、それに伴うさまざまな問題が生じることを指します。
２．労働基準法の適用拡大
産業医や衛生管理者の選任義務があります。
業種によっては安全衛生管理を選任する必要があります。
３．対策すべきポイント
中間管理職の採用・育成への注力が必要になります。
拡大する組織において、情報共有システムの確立が必須になります。
モチベーション維持のため、福利厚生やキャリアサポートを強化しましょう。
社員の能力・適性に基づく評価制度を導入し、モチベーションを向上させましょう。
「５０人の壁」を乗り越えるためには、法規制の理解と適切な対策が鍵となります。
中間マネジメント層の養成、情報共有体制の確立、そして社員の
働きやすい環境を作るための施策の導入などの対策を行いましょう。